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2018.09.28

有限会社 アークふくしま・代表取締役 福島 靖典さん【前編】

ばらばらに過ごすことが多い家族を一つに。自然を取り入れた生活が家族の絆を強くする

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ばらばらに過ごすことが多い家族を一つに。自然を取り入れた生活が家族の絆を強くする
日々の暮らしや住空間に物足りなさを感じているなら、それは“お庭”で解決できるかもしれません。天気に関わらず洗濯物を干せる場所が欲しい、日当たりのいい場所でくつろげる時間が欲しい、家庭菜園に挑戦したい、雑草対策など手間のかからないお庭にしたい……。お庭を活用して、自然を取り入れた豊かな生活を送るためのヒントを日本各地のお庭づくりのプロフェッショナルに伺いました。

有限会社 アークふくしまは「オーダーメイドでお客様一人ひとりに丁寧に対応すること」をモットーに、デザイン設計から施工、施工管理までを手がけている、埼玉県川越市のエクステリア専門店です。前編となる今回は、代表取締役を務める福島 靖典さんに自然との関わりや仕事への想いについて語っていただきました。

かつてのサッカー少年が野球少年の父親に

川越線的場駅から徒歩で数分。車の往来も多い県道沿いに、植栽の緑が映え、ひときわ目をひく洗練された佇まいの建物があります。それが「アークふくしま」の店舗です。

代表取締役の福島さんは、ここから車で約30分強の埼玉県飯能市で生まれ育ちました。

「山と川にはさまれた、自然に恵まれた場所です。土地はたくさんありますから、色々な遊びをしたものです。川で釣りを楽しんだりもしました。あの辺だとヤマメが釣れるんですよ」

都心から車で約1時間半の埼玉県飯能市の名栗川(入間川)では、ヤマメ、イワナ、アユの放流を行っていて、今も本格的な渓流釣りを楽しむことができるのです。

「でも一番好きだったのはサッカー。根っからのサッカー少年でした。20代になってからは、スキューバーダイビングをかじりました」

少し照れくさそうに語る福島さんは、今年から新たなアクティビティにもチャレンジしているそうです。

「ロードバイクです。以前から興味はあったのですが、仕事ばかりやっていて、なかなか挑戦できなくて。自転車でどこにでも行けるのはいいですよね。子どもたちと自転車に乗るのも楽しいですし、一緒に昭和記念公園に行きたいなあ」

中学3年生と小学6年生の男の子二人の父親でもある福島さん。福島さんご自身がサッカーに打ち込んでいたことから、息子さんにもサッカーをやらせたかったそうですが——。

「子どもたちは野球がやりたい、と(笑)。でも、子どもたちが、外で体を動かすことが好きだというのは嬉しいですね。お兄ちゃんのチームでは父母会長、弟のチームでは団長を務めているので、日曜は子どもたちの予定で埋まっています (笑)」

何もないところに新しいものをつくりあげる魅力

そう語る福島さんが、デザイン設計・施工を行うエクステリア専門店を起業したのは“偶然”によるところも大きかったそうです。

「工場で働いていたのですが、30年前に転職しました。その転職して入った会社がたまたまエクステリア関連の仕事をしていたんですよ。当時はまだ、まだエクステリアという言葉ではなかったかもしれませんね」

福島さんはその会社で、現場監督を担当します。

「何もなかったところから、新たなものができあがっていく過程を目の当たりにするのは、とても刺激的でした。ただ、その頃は受注したものができあがっていく過程を監督していたのですが、だんだんと自分で考え、デザインしたものを形にしたいと思うようになっていきました」

「自分で会社をやりたいという思いは、昔から持っていました」という福島さんは、2003年に有限会社 アークふくしまを創業。

「会社を作ったからと行って、すぐにお客様が押し掛けてくるわけではないですからね」と、最初はマンションの一室からスタート。起業から2年後には現在の本社の近くに事務所を構え、さらに2011年に現在の場所に、展示場を兼ねた事務所をオープンします。

何がきっかけでお客様に会社を知られるようになったかをたずねてみると、「大手メーカー主催のエクステリア施工コンテストに挑戦したことは大きかったです」と福島さん。最初に応募した作品で、見事“金賞”を獲得しました。

「賞をいただいたことで、より多くのお客様に知っていただけるきっかけになりました。ふらりと来店されたお客様から、『今年はうちの案件で、金賞を取ってくれ』と言われることもあります(笑)」

  • 大手メーカーが主催するエクステリア施工コンテストでの受賞歴が多く飾られている店内。

日常の中で非日常を味わい、家族の絆を深めてくれるお庭

アークふくしまのモットーは、お客様一人ひとりに応じたきめ細かいデザインです。

「デザインはもちろん、お客様一人ひとりとじっくりお話しさせていただきながら、幸せな暮らしをつくるエクステリアをご提案したいと思っています。ですから、大変申し訳ないのですが、すぐに駆けつけることのできない遠方のお客さまはお断りさせていただいているんです」

そうはいっても、福島さんのセンスや実績の多さにほれ込み、「どうしてもお願いしたい」という遠方からの依頼も少なくないそうです。

「生活の中で、お庭はとても大きな役割を果たしています。お庭はご家族でかけがえのない時間を過ごすことができる場所。日常の中で非日常が味わえ、リフレッシュできる場所を、多くの人にご提案していくこと、少し大げさかもしれませんが、それが私の使命だと考えています」

週末はガーデンルームで食事をすることが、新しい家族行事になったというお客様もいらっしゃると、福島さんは嬉しそうに教えてくれました。

「お庭や外構を整えることで、癒しの空間が生まれます」

普段はばらばらの生活をしている家族も共に温かい時間を過ごすことができる、お庭やガーデンルームには、そんな魔法のような力がある──。そう語る福島さんも、ご自身の家を建てる際にはお庭にかなりの予算を割いたと言います。そして「日曜日は絶対に休みます」と明言。「子どもと一緒にいられる時間は限られているので、大切にしたい」と、日曜には仕事を入れず、家族との時間を優先しています。

「子どもたち一緒に過ごすことで家族の絆は深まりますし、なにより空の下で体を動かすのはやはり気持ちのいいものです」


後編では、そんな福島さんに、お庭や外構を整える上での具体的な心構えについて伺っていきます。

プロフィール

福島 靖典

1968年生まれ。有限会社アークふくしま代表取締役。エクステリア・外構を手がける会社で、13年間現場監督などを務めた後、2003年に独立、「アークふくしま」を創業し、現在に至る。エクステリアの中でも特にこだわっているのはファサード(正面、門まわり)。その緻密に計算されたデザインで、大手エクステリアメーカーのエクステリア施工コンテストでの入賞歴も多い。


HP:http://arc-fukushima.co.jp/

Text:長谷川 あや
Photos:大石 隼土