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2018.10.19

スペースガーデニング株式会社・取締役 宍倉 彩乃さん【後編】

お庭を整えることで人生が素敵に。お客様と本音で話す理想のお庭づくり

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お庭を整えることで人生が素敵に。お客様と本音で話す理想のお庭づくり
日々の暮らしや住空間に物足りなさを感じているなら、それは“お庭”で解決できるかもしれません。天気に関わらず洗濯物を干せる場所が欲しい、日当たりのいい場所でくつろげる時間が欲しい、家庭菜園に挑戦したい、雑草対策など手間のかからないお庭にしたい……。お庭を活用して、自然を取り入れた豊かな生活を送るためのヒントを日本各地のお庭づくりのプロフェッショナルに伺いました。

幼い頃から様々なお庭を遊び場とし、お祖父様、お父様の背中を追うかたちで、お庭・外構の世界に就いた宍倉 彩乃さん。現在も休みの日には自然を満喫していると言います。そんな宍倉さんに、お庭をつくろうとするときに心かげたいこと、また、宍倉さんご自身のお仕事への想いを伺いました。

お庭づくりの魅力を伝えるためには?大阪新人時代に学んだ新しい世界

庭師だったお祖父様とお父様と同じく、お庭・外構の世界へ飛び込むことになんの迷いもなかったと語る宍倉さん。お客様のお庭で遊ぶといった幼少期を過ごしたせいか、「気づけば、自然と祖父や父親と同じ道を選んでいました。お庭はいつも身近にありました」と言います。

目指す場所は決してぶれることはありませんでした。大学在学中に建造物の外部空間全体を指す「エクステリア」を中心に、外構、植栽などの幅広い知識と技術を学ぶ専門学校に通い、前編でも触れたとおり、大学卒業後はオーストラリアに1年間留学。オーストラリアのガーデニングについても学びました。そして日本に戻ってきた宍倉さんは、お庭・外構を扱っている大阪の会社に就職します。

「これからの時代はネットを通じても、お客様にお庭の魅力をお伝えし、お客様とつながることが大切だと考えていました。父から、『勉強してこい』と言われ、この業界ではWebに強いことで知られている、大阪の会社に就職しました(笑)」

千葉で生まれ育った宍倉さんにとって大阪での生活は初めての経験です。また、それが“初就職”でもありました。

「すごく楽しかったです! 私、大阪の人独特の近すぎるくらいの距離感が嫌ではなかったんですよ(笑)。もちろん、大変なこともありましたが楽しいことのほうが多かったですね」

その大阪の会社では、営業と並行しながらネット集客やWebショップに関する仕事をしていたという宍倉さん。2年後、千葉に戻ってきますが「これで父親の会社に入ると思いきや(笑)」、大阪でお世話になった会社の社長から「関東でもネットショップをやってみたら?」と言われ、「やります!」と答えたそうです。こうして宍倉さんは、自分でWebショップを立ち上げました。

「テラスやガーデンルームを、Webで工事付きで販売するんです。Web集客に関する知識やお客様の懐への飛び込み方など、大阪で学んだことに、関東ならではの味付けを加味して、ホームページを作りました」

そして約5年後、「自分の中で一つの区切りがついた」ことをきっかけに、お父様の会社であるスペースガーデニングに入社。現在、同社では営業、設計のほか、ホームページの監修も行っています。

「これまでの経験から感じているのは、お客様からの信頼を得ることがいかに大事かということです。いつでも丁寧に対応し、信頼を得ることが大切だと考えています」

お客様と本音で話し合い、理想のお庭づくりへつなげる

そう語る宍倉さんに、お庭や外構を整える上で、気を付けたいこと、大切なことについて改めてたずねてみました。

「ご予算のことを含め、ぜひ本音で話してください。お客様の中には、正直に言うともっと高く見積もられるのではないかとか、言い出せない方も多いかと思います。ただ、本当にやりたいことを言っていただかなかったり、図面もお見せいただけなかったりすると、私どももなかなか具体的なプランがご提案できません。最近のお客さまは、色々調べてからご来店される方も多いのですが、よりリーズナブルなものや方法をご提案することも可能です。また、予算が足りない場合はまずは一番やりたいところから手を付け、最初にできなかった分は二期工事にしてみては? といったご提案をさせていただけます」

お庭に関する知識がない方もぜひ専門家に相談してみて欲しいと言います。

「今の時代、情報が溢れていますが、その分取捨選択も必要です。やりたいことがあっても、お客様のお庭ではできないといったケースもあります。ご相談いただければ、考える材料を提示できます」

この人なら信頼できる──、そう思わせる温かな笑顔は、宍倉さんの持つ強みの一つです。彼女と話していると、なんだか不思議と明るい気分になってきます。

「お客様とはよく仕事以外の話もします。関西人の血、ではありませんが、一度は笑ってもらえるようにと思っています(笑)。とにかくご相談いただくのは、早ければ早いほうがいいです! 図面ができた時点でいらしていただければ、より具体的なお話ができると思います。ぜひ私達外構の専門家に相談してください」

お庭は癒やし。現代のライフスタイルに合わせて提案

こんなこと言って恥ずかしくないだろうか──。日本人にありがちな心配は無用と、宍倉さんは言います。

「無理難題を無理難題で終わらせないのがプロ。お客様が抱えているお悩みは、プロのプランで昇華します。何がしたいかをお伺いして、それを実現する一つの方法が難しければ、別のプランをご提案します」

そんな風に話す宍倉さんはどこか楽しそうでもあります。

「お客様がご希望をおっしゃった時に、もっとこうしたらいい、ああしたほうがいいとプロの視点でご提案でき、施工後に、『あなたの言った通りにしてよかったよ』と言ってもらえたとき、雑草だらけだったお庭を“一部屋”としてお使いいただけるようになった時などは、やはりとても嬉しいものです。自分以外の誰かの生活を豊かにして差し上げることができるのが、この仕事の醍醐味だと感じています」

自然も、お庭での時間も大好きだという宍倉さん。

「古くから人を癒してきたお庭の良さと、現代のライフスタイルに合わせてご提案したいと考えています。せっかくお家をご購入されたら、お庭を無駄にするのはもったいないです! お庭で過ごす時間は、本当に気持ちがいいものです。活用しない手はありません。お庭もお家の一部として、120パーセント楽しんでもらえるような、そんなお手伝いをさせていただきたいと思っています」

お庭を手に入れること、つくることは一部の選ばれた人だけに許された贅沢ではありません。宍倉さんのお話は、お庭を整えることで人生がもっと素敵になる──、そして育てる楽しさ、ポテンシャルに溢れていました。ぜひあなたのお庭をつくってみませんか。

プロフィール

宍倉 彩乃

1986年生まれ。スペースガーデニング株式会社 取締役。大学卒業後、オーストラリアに留学。その後、インターネットのエクステリア販売会社勤務で培ったノウハウをもとに、2012年に自らネット販売会社を設立。2017年にスペースガーデニング株式会社に入社。営業・設計を担当している。


HP:http://www.s-gardening.com/

Text:長谷川 あや
Photos:まるや ゆういち